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博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

真鶴半島の緑=御林【真鶴フェスティバル】
真鶴半島の緑は原生林ではありません。

その昔、半島には出入港のための灯明堂がありました。緑はありません。野原です。

そこへ4代将軍徳川家綱の治世に植林がはじめられました。明暦の大火(1657年)の教訓から建築資材を確保する必要性があったのです。江戸時代、火事があれば街はスクラップ&ビルドされます。焼けたら何日も待たずに家が再建されます。その資源確保として半島に松が植林されたそうです。

江戸城の建設に真鶴産の小松石が使われた経緯もあり、すでに江戸との往来が確立されていたことが真鶴に植林された理由のひとつでしょう(真鶴港は天然の良港)。当時の方がロジスティクスの問題は切実だったと思います。

3年掛かりで15万本が植林された真鶴半島は「藩御留山」として立ち入りが禁じられます。そして、明治維新後は「皇室御料林」に、現代では「魚付き保安林」として町に恵みをもたらす緑として町民に愛されています。

つまり、私たちにとって真鶴半島の緑=御林は「御」が付く聖域なのです。


この緑を守ることは環境保護以上に大きな意味を持っていて、町の歴史や価値観に深く根付いたものだと言えます。真鶴町に住む人は、古くからの人もいれば、新住民もいる。利害関係や想いも人それぞれでしょう。それでも真鶴の象徴たる御林と貴船祭りを守ろうということに関しては異論のある人はいない(極少数だ)と思います。



明日開催となる第2回真鶴フェスティバル(09/14・15)は、その御林の中で、緑と共に真鶴の価値観に根ざした持続可能な暮らしを考える野外イベントです。難し過ぎる話はとりあえず置いておいて…頭も体も動かしながら楽しく学べるイベントになっていると思います。

生命の星・地球博物館の学芸員さんの解説もあるお林ウォーキングをはじめ、環境に関するCSRを積極的に展開する私も大好きなpatagoniaのワークショップ等、様々なワークショップが実施されます。


飲食や物販の出店もあります。あまり難しいことを考えずに、会場となる真鶴半島のお林展望公園で、青空の下、緑の芝生の上で、LIVEを楽しんだり、美味しいモノを食べたり、気持ち良く過ごしてもらえたらと思ってます。


今回、私は収益事業の計画や協賛関連の仕組みづくりでお手伝いさせていただきました。収益事業といっても大きなイベントの割には有志による手作りのイベントなので、運営費をペイできるように計算したまでです。

当日の明日は電卓を片手にスーツで腕組みというわけにはいきませんので、バースプーンを片手にハーフパンツ・Tシャツ・麦わら帽子(今年最後の着用)という正装でお酒のコーナーに立ちます。昔とった杵柄ってやつで、学生時代のアルバイトを思い出しながら、お酒を提供する役です。

台風が心配ですが、少なくとも明日は晴れ・最高気温30℃です。生ビールもありますよぉー。
皆様お待ちしております!!!
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