from Hirai-Laboratory web


博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

産学連携実践論特別講義:テリー植田(イベントプロデューサー)
先日、私の担当する和光大学産学連携実践論でテリー植田さんによる特別講義が行われました。


イベントプロデューサーのテリー植田氏は、今年度の産学連携実践論で実施される予定の前後期2つのイベントにおいてアドバイスいただけるだけではなく、授業内容の作り込み段階からご一緒いただいている産業界側のパートナーです。

今回の講義では、来月からはじまる前期プロジェクトの企画立案に先立ち、テリーさんが今まで手がけたイベントの紹介からご自身のイベントづくりのポイントについて講義してもらいました。

イベントづくりのポイントについては企業秘密じゃないの?と思ってしまう内容ではありましたが概要を紹介させていただきます(本人の了承済みです)。

前期のプロジェクトが小売店の販売促進イベント企画(もしくは売場づくり)ということで、テリーさんが実際にプロデュースを手がけている某大手小売店(雑貨・DIY関連を中心としたお店)をケースに講義してもらいました。



-----前例のないイベントをプロデュースする!------------------------------


フリーのイベントプロデューサーを雇う意味
「内部の硬直化した発想等を外部の視点で打破する」

 特に季節モノの定番イベント(クリスマス等)はアイデアが枯渇してしまう。むしろ、スポット的な企画よりも定番をどのようにリニューアルまたは一新できるかが自分の意義となる。

ポイント1:「あるもの」と「ないもの」

 まず、基本となるのはその店舗に「ないもの」を見極める。

 しかし、普通に考えて「ないもの」とは、①食品やお酒等の規制・免許の問題、②その業種・業態ではニーズがない、などの理由がある方が一般的であり、単純にただ置いてないということはめったにない。

 ①や②のような点をイベント性を持たせることで打破する。

 例えば、食品=賞味期限のあるものは難しいのであれば、缶詰を置く。ただし、焼き鳥等のコンビニでも買えるものではなく、イタリア料理店のシェフがカルパッチョに使うために輸入するような特別な缶詰を、価格も安いから高いまでバラエティに、そして400種類!!!も用意する。

 缶詰なら腐ることがないため、在庫のリスク等を軽減できる。缶詰の本なども売場の棚に置く。

 さらに「缶詰」に意味を持たせる。東日本大震災後のイベントだったため、まず保存食として缶詰の意義を見直す。また日本の缶詰工場の多くが東北にあることから震災復興の意味も含め在庫を購入した。

 400種類の中に「トド」の缶詰(800円)も用意!


ポイント2:その店舗の「らしさ」に加えて「サプライズ」を!

 「トド」である…

 自分で食べたいと思うか、正直私も微妙です。でも「トドの肉って何よ!?」となる。実際よく売れたそうです。でも自分用ではなく他人にプレゼントするようにです。つまり「ネタ」になるということ。

 このトドの例のように、美味しいか不味いか、便利か不便か、という観点だけではなく「サプライズ」も重要な要素となる。サプライズがあれば自分用には買わなくても、思わず誰かにプレゼントしたくなるかもしれない。

ポイント3:あるテーマを発展的に媒介をチェンジして広げていく

 テリーさんの場合は、お台場のカルカルというホームグランドがあるので、実験的に話題になりつつある種をイベントにする。そして、そのイベントの内容を広げ、そのテーマを書籍化する。そして、出版された書籍の通りにお店で売場をつくってみる。

文房具好き・コレクターによるイベント→『文房具大賞(書籍)』の出版→本で紹介された文房具が一堂に集まる売場をつくる

 このように、ある特定のテーマ(文房具)を媒介を変えながら発展的に広げていく。

 テリーさんの講演形式の内容はここまで…

------------------------------------------------------

 この後に、ワークショップとして定番中の定番であるクリスマスをいかに目新しいイベントにするか?というお題でアイデア出しを行なった。「非リア充を対象にしたお一人様クリスマスグッズ売場」という卑屈だが面白いアイデアも出てきた。ただ、そのグッズを買えば一人でクリスマスを迎えても寒くない!という発想自体が少し寂しい気もしますが(笑)


 学生たちはテリーさんの斬新なアイデアに驚き・笑い、自分たちが企画しなければならない前期プロジェクトへのモチベーションを高めてくれたように思います。今後もテリーさんにはパートナーとしてお付き合いいただくと同時に、学生たちがどこまで新しくて面白い企画を考えてくれるのか、今から楽しみです!!

 もう少し具体的にお知らせできるようになったら、この授業の情報も発信していきたいと思います。よろしくお願いします。

- comments(0) trackbacks(0)
Comment








Trackback
この記事のトラックバックURL: http://blog.hirai-lab.jp/trackback/82
<< NEW | TOP | OLD>>