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博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

2012
museum management blogとしての今年の総括というと長くなってしますので…一美術館好きとして2012年に自分の行った中からの印象を少し。

2012年のBlogを見返してみると(行ったのに書いてない館もいっぱいありますが)、圧倒的に私立館が目立つ、それと越後妻有トリエンナーレ。

やはり私立館は差別化に腐心してるのがとてもよく伝わってくる。特に、ワタリウム美術館のChim↑Pomキュレーションの【Turning Around ひっくりかえる展】、ひとつあけて【坂口恭平 新政府展】と同時期に開催している【森本千絵 en木の実展】、そして来年のJRの【INSIDEOUTプロジェクト】…このラインナップはホントにここだけのモノだなぁと思います。

坂口恭平は「建てない建築家」、0円ハウスあたりの認識はあったんですが、新政府総理に就任し、活動していたのは知りませんでした。妻曰く、私の一番嫌いなタイプ(笑)らしいですが、いえいえ、なかなかどうして「大好き」ですよ♡

それに私は森本千絵さんの大ファンでして、授業でチラッと紹介したりもしてます。なんでもPCでやってしまう現代で森本さんの手作り感がとっても心地良いし、なによりも創作物に対する愛情みたいなモノがひしひし伝わってくるところがたまんないです。

2012年のミュージアム納めがワタリウム美術館だったというのもあって、坂口恭平と森本千絵はとても印象的でした。

あとは越後妻有トリエンナーレを視察させていただき、改めて芸術祭という手法が持つ可能性と問題点が分かりました。最近は芸術祭流行りで、色々なところで開催されていますが、経済効果をはじめキッチリと狙い通りの効果をあげられたところはあるのかなと思います。ただ、今は問題点を指摘するよりも可能性を信じて色々な取組をチャレンジしてもらいたい(支援/研究したい)と個人的には思っています。

私がこの一年を通してとても強く感じたことはマネジメントプロセスも包含したキュレーションの重要性です。美術館はコレクションがすべてだと言う識者もいますが、モナリザのような陳腐化しないコレクションを持っている館は多くない。またコレクション勝負はつまるところ資本力の差となる。

いつどのようなタイミングでその展示を行うのか?その展示に付随する教育効果は?使命や館の経営上(財政、組織学習、ブランド等)でどのような関連性を有しているのか?それらもすべて含めてキュレーションすることがmuseum managementとして重要なところだと感じています。

もうすぐ2013年です。

今年、感じたこと学んだことを活かせるように来年も頑張ります。2012年もお世話になった皆様ありがとうございました。この場にて御礼申し上げます。また来年もご指導ご鞭撻の程よろしくお願い致します。
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