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博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

メトロポリタン美術館展 & JMMA基礎部門研究部会
昨夜はほぼ徹夜だったので今日は早く寝ようと思ったのに、奥本さんに強引に振られたので書きます。

今日は日本ミュージアム・マネージメント学会基礎部門研究部会「日本における博物館学」に参加するためにリニューアルした東京都美術館へ。

恥ずかしながらリニューアル後に一度も行ったことがなかったので少し早めに行ってザッと企画展を観てきました。


まず展示空間はかなり気になりました。全体的に暗い。壁も暗い。作品にスポットライトを当てるような照明で今まで観た油彩の展覧会の中では最も暗いレベルに入ります。

音楽で言えばクラシックの部類ですから、このような落ち着いた静かな空間がよろしいということでしょうか。オルセー美術館もリニューアルで壁面は黒っぽくなりましたね。でもトップライトはしっかりあってストレスはなさそうだったな。とっても権威主義的な感じがして個人的には苦手な鑑賞空間でした(自分の世界に浸って作品と対話する?みたいな人にはいいのかも)。


そこで今日気づいたことが2つ。


①最近めっきり現代美術の方が好きだということ。

特に、立体系が良い。だから今日の中ではエジプトの猫とか鷹とかの彫刻にはビンビンきました。そして、もちろん一押しのポンポンのシロクマ!!のっぺりとした白大理石のマチエールがシンプルだけど緊張感あるフォルムと相まってたまらん!あれおっきいレプリカあったらちょっと無理しても買うかも(6,090円はありました←それは見送り)。


②現代美術好きでもやっぱ良いモノは良い

うーん、こういう油彩はちょっと食傷気味だなぁ…もう油彩でも自分の好き嫌いもはっきりしたしなぁ…なんて思ってたけどやっぱりこれだけ名品が並ぶと「おぉ!!」とはなりますね。いままであんまり興味のなかったホッパーやターナーにグッときたし、ジョージア・オキーフはライフスタイルも含めやっぱ好きかも(最近気にはなってた)。

というわけで、最近はあえてこういう展覧会に混んでるのを分かって行く気にはならず、めっきり現代美術系だったんですが、やっぱりメトロポリタン美術館展だからねぇ。そりゃいいわ。



眼福でした☆




さて、肝心の研究会の議論ですが、詳細は奥本さんのmuseology blogへ(笑)


「博物館学とはなんぞや」という深い命題。哲学的ですらあります。私は自分の研究をmuseum studiesだと思ってます。それは自分の立ち位置は経営学であり、研究対象として博物館をみてるのであって、博物館固有の学問を研究しているわけではないという意味です。でもミュージアム・マネジメントを研究しているという認識はあります。

それは裏を返せばミュージアム・マネジメントは博物館学という理論体系に組み込まれているものというよりも学際研究として2領域を横断していると自分の中では考えているということです。なので、より私が博物館固有の経営のダイナミズムを解明できれば、それは博物館学なのかもしれません。このあたりについて自分の立ち位置は10年前からブレてませんが、博物館学、museum studies、それら理論体系等々についてはまだまだ勉強中です。


あと本間さんの意見にもあった館長論の欠如。これも大問題ですし、私は設置主体の無責任ぶりも気になります。教育の枠組みがキツく、どこまで文化政策の枠組みで捉えられているのか。海外のmuseum managementのカリキュラムをザッとみると文化政策とマーケティングは必須なんだけどなぁ。色々な問題が話され、勉強になりました。

今回は、これから3年続く研究テーマのキックオフだったこともあり、やや言いっぱなしで終わった感も否めませんが、非常に野心的なテーマで私も当事者の一人(ですよね?)として気を引き締めております。特に、ミュージアム・マネジメントですからね!


その日のうちにBlogを書いたのすっごい珍しいです。無茶ぶりの奥本さんに感謝(でもすっごい眠い)。
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