from Hirai-Laboratory web


博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

3331 Arts Chiyoda:アーツ千代田3331
「新しいアートの拠点」になることを目指し、 旧練成中学校を改修して整備された【3331 Arts Chiyoda】

千代田区文化芸術プランの重点プロジェクトとして進められたこの施設は区が公募で選定した「合同会社コマンドA」によって運営されている。


その取組内容は、企画展をはじめ、各種ワークショップ、イベント、講演会・シンポジウム、イベント、アーティストインレジデンスなど多岐にわたるし、実際活発に行われている感じ。

元校庭だったであろう前庭→ウッドデッキ状のテラス→ガラス張りの開放的なエントランス→気軽に使えるコミュニティスペースと導線的には抜けも良く、一度行けば親しみやすい使用感だと思います。

「従来の美術館に感じられた敷居の高さは思い切って取り払い、よりたくさんの人に心地よく過ごしていただけるアートスペースとなるべく、無料でお楽しみいただけるスペースも多く備えています」とあるように展示が無料というインセンティブはあると思います。

ただ、建築的な抜けの良さとは対象的に、いざ入るとなるとやはり一般の人には取っ付きにくい印象?感じ?はあるように思います。入り口はガラス張りというより、むしろ開け放ってしまった方がよっぽど開放感があると思います。まあ、そうすると展示室と空間的に連続してしまうので作品保護の観点からは難しいんでしょうけどね。

ひとつひとつの展示室などはコンパクトで無理なく楽しめる空間です。


リノベがそこそこで学校丸出しっていう感じもまた良いです。中に入ってしまえば、むしろ親しみやすいのではないでしょうか。


廃校利用の形としては区保有の施設を民間が改修から運営まで行うPFI方式であり、行政的には理想型でしょう。

以前、廃校利用の検討会に呼ばれたことがあるのですが、「せっかく空いてるんだから何かに有効活用した方がいいんじゃん」とライトにいかない側面があります。それは使途や事業的な問題ではなく、施設的な問題です。

廃校が決定された施設は、築年数的に耐震・防火などの施設改修が必要なケースが多いのです。そのため廃校の有効利用は、その第一段階として、災害時応急避難場所としての役割を果たしており、結局不特定多数の人が集まるような事業を展開する場合は、多額の施設改修費というハードルがあるのです。そのため傍目から見ると「どうせ何もしないなら有効利用した方がいいじゃん」と思う廃校も使いたくても使えない事情があるのです。

地方の小さな自治体レベルでは顕著な例で、人口も減ってる上に、町の予算も少ないという負のスパイラルのため補助金などがない限りうまく活用できないのです(人もアイデアも不足という点もなきにしもあらず)。

そのため民間が改修まで担い運営を行う形はホワイトナイト的な感じかもしれません。

そういう意味で、千代田区ならば民間が投資しても何かしらの回収を見込めるぐらいの立地特殊性はありますね。

廃校利用って面白いと思うんだよなぁ。あの検討会ではやはり資金面と事業者が手を挙げなかったことでポシャってしまいましたが、またどっかでこのような面白い話があるならぜひ勉強させていただきたいです。


カフェで食べたランチ【生姜焼き定食】

玄米とニンニクの芽がたっぷりの生姜焼き。この後、会合があっただけにニンニクの芽の量に若干引きました(笑)でもおいしかったですよ♪
- comments(1) trackbacks(0)
Comment








デザイン会社とかNPO団体(?)なんかが入居してたとおもいますが、ここにM+の共同スペースを置けないかなあと一度夢想したのですが、やはりそれなりのお値段らしいですね。
from. きたおか | 2012/01/19 00:50 |
Trackback
この記事のトラックバックURL: http://blog.hirai-lab.jp/trackback/55
<< NEW | TOP | OLD>>