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博物館経営の研究者のBlog.
研究を中心に趣味や日常などについても紹介していきます.

世界を旅するBookpacker裏話①〜企画の作り方のさらなる裏話
2015年度前期プロジェクトは開催期間が一週間しかないので、27日の今日はすでに折り返し地点。残すところ後3日です。
先日来、学生たちが「企画が出来るまでの裏話」をFacebookにあげているので、担当教員からみた「さらなる裏話」をここで書いていきたいと思います。

まずは学生たちが書いた企画の初期段階の話。

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Bookpacker裏話①〜企画の作り方編〜
私たちが、この企画をすることになり、目指したのは「本を読まない人にも興味を持ってもらえる企画」を原点とし、そこから普段本を読まない人だけではなく、本が好きな人にも「素敵な本との出会い方」をしてもらえるものでした。

学生みんなで時間を合わせて、会議、会議、そして授業でのプレゼン。
これを繰り返してきたなか、生まれてきた企画もたくさんありました。

今回はその中の一部、特にブックパッカーに至るまでに大きく関わった二つの企画を、それまでの歴史を含めながら紹介していきたいと思います。

まず最初に出てきたのが、本を異空間で読む。という考えから、『本夜』という企画の誕生です。
これは、暗くした空間で読書灯を使い、本を読もう。という企画だったが、目玉となるイベントとしては物足りなさを感じたために再考しました。

次に、本を暗くするだけでなく、その空間を活かせる方法はないのだろうか?という+αを求め、夏の夜には「花火!」ということで、『真夏の本夜 〜青春×本夜〜』の完成しました。
暗くした空間の中で、プロジェクターによる花火投影を行えば目玉イベントとしてなりうるのではないだろうか。と考えました。

そしてこの企画と並行して作られていたものが、『銀河鉄道SL号』です。
こちらは当初、夜→宇宙→銀河、星座という発展から、宇宙空間を投影して宇宙を演出するイメージでしたが、最終的にはSL車内をイメージした空間作りをすることになりました。
企画のメインとして考えられたのが、鉄道要素として挙げられた「切符」です。この行き先の書かれた「切符」をご購入していただき、本と交換するというものでありました。

この「切符」がのちにこの企画の中枢となっていき、ここから新たな企画へと発展していくのでした。

Bookpacker裏話②へつづく。

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4月からスタートした産学連携実践論は、まずコンセンサスゲームやチームビルディングのワークショップを何回か実施し、企画づくりの基礎となる思考法などのレクチャーの後に、2チームに分かれて実際に企画案を作成し、コンペすることにしました。

私が学生たちに提示した条件は以下の3点です。
①夏休み期間に実施することから「時期的な意味付け」もしくは「季節感を出す」ように心がける。
②書店員さんではコスト的に困難なものにすること。
 ソリッド&リキッドにとってもチャレンジが企画であること。
 →これはお金面ではなく手間のことです。
  通常の業務に関係なく本企画に集中できる人員が10名近くいるわけなので、
  その利点を活かすことを心がけるという意味です。
③書店、雑貨、カフェの3つが一体となった新業態の店舗なので、
 その強みを活かした企画にすること。
 →つまり通常の書店で行われるようなブックフェアでは意味がなく、
  ソリッド&リキッドでなければできない企画にすること

学生たちは特に③に着目し、ソリッド&リキッドならではの「カフェ」という空間で面白い試みができないか思案していました。
個人的に建築が好きなので「空間を変容させる」という考え方はとても興味をひきました。

「本夜(ほんや)」をキーワードに明るい店内にあえて暗い場所を作り出し、そこで本を読みながら過ごす時間を特別なものにするというコンセプトの下、上記の通りプロジェクションマッピングのような手法で暗い店内で夏の夜の花火大会をするというA案と、夜から宇宙へと連想していき銀河鉄道にたどり着いたB案の2案が提出されました。

個人的な興味関心で言えばA案の「夏祭り+駅前花火大会」というのは単純に面白く感じました。店舗全体を夏祭りのように仕立て、雑貨(物販)も含めて売上を考える。しかし、問題は肝心の「本」を売ることにはつながりにくい企画でした。

一方のB案は「切符」というアイデアは抜群でしたが、この時点ではかなり銀河鉄道の夜にひっぱられていて、物語に広がりがなく、その必然性も感じませんでした。

一長一短といった感じの両企画をもっと練り上げ、企画プレゼンをして直接ソリッド&リキッドに選んでもらうことになり、そこから学生たちは短い時間の中、授業時間外の昼休みも放課後も潰して企画会議を繰り返していました(続く)
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